【10月25日〜10月26日】阿佐谷ジャズストリート2024(東京都杉並区)

※昨年のストリート会場（阿佐ケ谷駅南口駅前）の様子

文化の香り溢れる街，阿佐谷がジャズ一色に染まる一大イベント。30年目の節目を迎え，ライブや特別講演など見逃せないプログラムが目白押し

文：渡部晋也

「街を丸ごとジャズで染めてしまおう」という発想はいつ頃から生まれたのか。ハッキリしたところはわからないが，古くは神戸やそれを参考にした徳島の例があり，その後90年代に現在も続く横浜，千葉，そして阿佐谷でのジャズイベントがスタートしている。
　なかでも「阿佐谷ジャズストリート」は，もともとジャズ濃度の高かった中央線沿線でのジャズイベントとあって高いクオリティを求められたが，運営側もそれに応えるプログラムを組んで今年で30年目の節目を迎えることとなった。
では改めてどんな経緯でこの「阿佐谷ジャズストリート」が生まれたのか，最初期からの運営メンバーで，現在も阿佐谷ジャズストリート実行委員会の高和弘氏に話を訊いた。

「もともと阿佐ヶ谷駅はJR中央線の快速が土日も停車する駅だったのですが，1994年に土日は通過することになってしまったのです。また95年には年明け早々に阪神淡路大震災，さらに地下鉄サリン事件があって，街に暗い雰囲気が流れていました。そんな時にジャズバーのマンハッタン，クラヴィーア，鈍我楽のマスターや有志でジャズのイベントができないかという話が持ち上がり，折しも阿佐谷のけやき並木を活かしたまちづくりを検討していた杉並区の景観まちづくりの会のメンバーの方々と一緒に，1995年春に実行委員会が結成されたのです。さらに周辺を眺めると高円寺はロックやフォークのイメージ。杉並公会堂がある荻窪はクラシック。西荻窪はアバンギャルドのイメージだったので，それなら阿佐谷はジャズだろうということで…」

　こうして発信したジャズイベントの芽は，この界隈に暮らすジャズメン達の協力もあって実現へと進んで行く。

開催概要

●開催日：10月25日(金)，26日(土)
●会場［パブリック会場］神明宮，阿佐谷地域区民センター，杉並学院SGホール，阿佐ヶ谷教会，阿佐ヶ谷聖ペテロ教会，久遠キリスト教会，杉並区立第一小学校，阿佐谷中学校，細田工務店，ラストギターミュージックスクール。［ストリート会場］JR阿佐ケ谷駅南口特設会場ほか約10会場［バラエティ会場］ライブハウス，カフェ，レストラン等の各店舗約40会場（詳細HP参照）
●出演アーティスト　
◆10/25（金）＝山下洋輔（p）スペシャル・カルテット／鈴木良雄（b）THE BLEND／増尾好秋（g）グループ／MAYA（vo）with 松尾明（ds）カルテット／豊田チカ（vo）with 田中裕士（p）カルテット／ドライ・マティーニ［金丸正城（vo），三槻直子（vo）］＆塚越三代（vo），／ニュー・スパニッシュ・デュオuno［大平重成（g），大平里美（p）］／谷口英治（cl）カルテットfeat.アレッシーオ・メンコーニ（g）／吾妻光良（g,vo）トリオ＋スペシャル・ゲスト：照本史（p）／山田路子（横笛,篠笛）バンド＋志賀聡美（tb）／Ukulele Switch Trio／キヨシ小林（ukulele）
◆10/26（土）＝北原雅彦（tb）カルテット with MONKY／小林陽一（ds）&JJM スペシャル・ゲスト：早見優（vo）／仁科愛（p,electone）&ラテン・カルナバル with 今陽子（vo）／TRY-TONE／スピリチュアルゴスペル～森崎ベラ（vo）／レイチェル＆ジョナサン・カッツ（p）Trio／浅利史花（g）トリオ／たをやめオルケスタ，ゲスト：もも（vo）／大橋美加（vo）＋守屋純子（p）トリオ／HIBI★Chazz-K／東京ブラススタイル／高橋陸（b）トリオ／NaNaNa Collective［中根佑紀（sax），他］／Mambo Inn／志賀聡美（tb）カルテット with 赤木りえ（fl）／浅葉裕文（g）TRIO／松井祐貴（g）／矢後憲太（g）＆まるやまたつや（g）／閑喜弦介（g）／ギラ・ジルカ（vo），竹中俊二（g）／親子で楽しむジャズストリート〜Jazz for Kids：谷川賢作「もこもこ」＋武田裕煕，紀々音＋（ききおとプラス）
●チケット：1ステージ前売2,000円〜3,000円，「Jazz for Kids」のみ大人1,000円 小学生以下500円（2才以下膝上無料）
※オフィシャルサイトでオンライン販売及び杉並区役所内のショップ（コミュかるショップ）等にて販売
●チケット購入及び問い合わせ
阿佐谷ジャズストリート実行委員会
TEL: 050-5369-1029
https://asagayajazzstreets.com/