ZONOTONE Grandio PS-10 最新のハイブリッド電源ケーブルの再現力で ディテイルにこだわる現代録音の粋を味わう

ジャズにこだわるケーブル・ブランド「ZONOTONE」（ゾノトーン）から，最新の電源ケーブル Grandio PS-10がリリースされた。新たにC1011（無酸素銅）を導体材料として採用，複数のケーブル素材を巧みにブレンドする技術で新たに生み出されたサウンドは，ディテイルの隅々まで再現する優れた再生能力が特徴だ。今回はこの電源ケーブルを最新録音のジャズCDで徹底試聴してみた。

文：林正儀

巨大なJBLの4350Bスピーカー(ユニットは改変)が鎮座するゾノトーン試聴室にお邪魔した。シンボルであるブルーのケーブル類が美しい。そして，中でも異彩を放つ最新電源ケーブルが目に入る。これが「Grandio PS-10」か。ケーブルの中でも特に音への影響が強い電源ケーブルだが，この10年ぶりのモデルチェンジに胸踊る気分だ。
さてゾノトーンといえばジャズだろう。先代の前園俊彦さんは熱烈なジャズ・ファンで，かつてはなんと２万枚のレコードを所蔵。前園さんが大好きだったマンハッタン・ジャズ・クインテットのド迫力ピットイン・ライブ盤，あのエネルギッシュなサウンドを思い出す。
それゆえジャズにこだわりのあるブランドでジャズ・ファンにも人気だ。ゾノトーンのケーブルは「Shupreme（シュプリーム）」シリーズを頂点に多志済々な顔ぶれを揃えている。今回のGrandio PS-10は一番のボリュームゾーンである中堅「Grandio（グランディオ）」シリーズとなる。

●ZONOTONE Grandio PS-10
https://zonotone.co.jp/rec/recommend2024-06-14_1.html