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SUAI Funky Kitty Cat “もっとワイルドに,ダンサブルに” 胸踊るフルート・サウンド最新形

フルート奏者SUAIが初のアルバム『Funky Kitty Cat』をリリースした。クラシカルな〈CIRCUS -FKC edition-〉からダンスビートの〈Funky Kitty Cat〉まで,多彩な8曲を収録。プロデューサーのシライシ紗トリと共に,ジャズやクラシック,ポップスなど多彩なサウンドを絶妙に融合させた本作は,TRI4THの織田祐亮や佐藤浩一らが参加し,SUAIの幅広い魅力を引き出している。SUAIは「フルートをもっと身近に楽しんでほしい」と語り,卓越したライヴ・パフォーマンスも含め,その活動に大いに期待が高まっている。

インタビュー/文:原田和典

時間帯によって,曲を聴き分けています。昼はクラシックで,夕方はポップス。ジャズは夜に聴くことが多いですね。高校生の頃,サラ・ボーンの歌を初めて聴いたときの衝撃は忘れられません。

といいながらApple Musicでの愛聴アルバムを挙げてくれたのだが,サラの『枯葉』,ルイ・アームストロングの『この素晴らしき世界』などヴォーカルものに加え,ワイクリフ・ゴードン『コーン・アンド・Tスタッフ』やアイラ・ネプス『トロンボーン・フィーリング』など通好みのトロンボーン・アルバムなども混じる。台湾台南市親善大使、準ミス・ワールド2018日本代表、そして様々な音楽プログラムなどを経て,2023年からソロ活動を始めたフルート奏者のSUAIが,ファースト・アルバムにして初のフィジカル作品『Funky Kitty Cat』を発表した。ギタリストで作曲家のシライシ紗トリをプロデューサーに迎えて,クラシカル路線の人気曲〈CIRCUS -FKC edition-〉のアルバム用ニュー・ヴァージョンから,ビートの利いたダンサブルなものまで,計8曲を快演。参加メンバーにはシライシとゆかりの深いTRI4THの織田祐亮(tp)や藤田淳之介(sax),そして原田知世や纐纈歩美のサポートでも知られる佐藤浩一(key)など精鋭が集まった。

今までシングルで配信してきた楽曲ではオケ(伴奏トラック)に合わせてレコーディングしていたので,ミュージシャンの方と一緒にスタジオに入って演奏するのは,今回が初めてでした。皆さんが私の音をすごくよく聴いてくださって,反応してくれるのがとても嬉しかったです。演奏することの楽しさを心から感じました。

Funky Kitty Cat
『Funky Kitty Cat』(NAVIGATORIA)


※< Funky Kitty Cat>のオフィシャルMVを見る