テナー/クラリネット奏者,中村誠一が文化庁長官表彰を受賞
- 2026年01月22日
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※中村誠一(ts,cl)
テナー・サックスを主とするリード楽器奏者,中村誠一(1947年東京生まれ)が12月17日に2025年度文化庁長官表彰を受賞した。(一社)日本ジャズ音楽協会(大島理森会長)の推輓によるもので,受賞事由は「ジャズ・プレイヤーとして国内外で活動し,我が国芸術文化の振興に多大な貢献をしている」というものだ。
中村は国立音大在学中より山下洋輔トリオでプロ・デビュー。1960年代末ドラマーの森山威男と共に独自色と創意に富んだ日本のジャズの創造に顕著な成果をあげた。1978年渡米してジョージ・コールマンに師事。帰国後は音楽活動に加え,執筆やタモリらと共にTVでも活躍。洗足学園音大教授として後進指導の功績を称えられて2017年同大学名誉教授に就任している。
中村の音楽の特色は青少年時代に学んだ吹奏楽,西洋古典音楽の基礎の上に幅広いジャズの技法を吸収したもので,スウィング期の巨匠からフリー・ジャズに至るあらゆる奏法を咀嚼した闊達自在な表現力を有している。現在は山下洋輔,森山威男,吉岡秀晃,小泉高之,増尾好秋,鈴木良雄,村上寛から若手の利光玲奈,遠藤定,そして娘の紗理と組むビッグバンドで活動中。2025年には中国にも遠征楽旅を行っている。(小針俊郎)