林正樹&海野雅威ピアノ・デュオコンサートII 響き合う二つの魂が描く最上のアコースティック・ミュージック
- 2026年01月22日
- PICKUP

※林正樹&海野雅威デュオ・コンサートのステージ©柳原良平
ジャンルの枠を超え多彩な活動を展開する林正樹と,日米のシーンでジャズの本流を歩む海野雅威。現代を代表する二人のピアニストが,1年半ぶりに浜離宮朝日ホールにおける共演の舞台へ帰ってくる。互いの個性に深い敬意を払い,即興の中で音を重ねる二人がデュオ公演にかける熱い思いを語る。
インタビュー/文:伊藤嘉章
圧倒的な表現力で共に今のシーンを代表するピアニストである林正樹と海野雅威。その二人の共演が1年半ぶりに行われる。2月23日浜離宮朝日ホールでの『ピアノ・デュオ・コンサートII』だ。同ホールでの「コンサートホールで聴く,最上のアコースティック・ミュージック・シリーズ」への賞賛と,多くの再演希望から今回の開催となった。
林は自己のプロジェクトに加え「バンクシア・トリオ」「菊地成孔とペペ・トルメント・アスカラール」などでも活躍。小野リサ,椎名林檎,藤本一馬らとの演奏活動やNHK大河「べらぼう」「光る君へ」,朝ドラ「虎に翼」の音楽にも参加する。その多様な音楽性で引っ張りだこの存在だ。一方海野は2008年にNYに移住後,ハンク・ジョーンズやジミー・コブなどから高く評価され,ロイ・ハーグローヴ・クインテットでの日本人初のレギュラー・ピアニストとして彼の逝去まで活動を共にした。2020年にNYでアジア人ヘイトの暴漢により重傷を負うが奇跡的に復活。最新作は名門ヴァーヴからのリリース 。現在ジェフ・ハミルトンのレギュラー・ピアニストに抜擢され,日米をまたぐ活躍がダイナミックだ。
各々の作品やライヴから強く思うのは,音の流れを瞬時に感知し音楽を押し進める意志と包容力だ。久しぶりの共演からいったいどんな音が生まれるのか。お話を伺った。
「2002年頃にはミュージシャン繋がりで海野君の存在は知っていました。フレージングとリズムの重みがすごいなと。今はさらに素晴らしく研ぎ澄まされ進化していますが,当時から既にその片鱗は見えてました」(林)
「西嶋徹さん(b)の繋がりで林さんと知り合いました。林さんは 僕とはまた違う自由な精神をもって,音の響きを大切 に わくわくさせてくれる。尊敬の念は今も全く変わっていません」(海野)
そんな二人の初共演はビル・エヴァンス・トリビュート企画だった。
「その時一緒にじっくり演奏会ができたら良いなと思って,当時そんな話をした気がします」(林)
「二人を長年応援して下さる共通の方にもデュオを聴きたいと言っていただいて…」(海野)「そういうみなさんの声ってすごく重みがあって,ぜひやるべきなんだろうなと」(林)
企画が決まり2023〜24年に4回の共演が実現した。素晴らしい体験だったという。
「オリジナルとスタンダード,そして完全即興もやり,想像できなかった世界に行けた感じですね。自分と海野君の音を錯覚するくらい混ざり合えた瞬間もあって」(林)
「演奏中に林さんとじゃないと起こらないだろうなって感じられることが一番うれしかった」(海野)
そして今回はどんな音が生まれるのか期待が高まってくる。
●林正樹&海野雅威 ピアノ・デュオコンサートII
公演日時:2026年2月23日(月・祝) 15:00開演(開場:14:30)
会場:浜離宮朝日ホール
チケット料金:S席6,000円 A席5,000円(全席指定・税込)
出演: 林正樹(p),海野雅威(p)
ほか2月28日(土)宇都宮市文化会館小ホール,3月1日(日)神戸朝日ホール
●公演詳細とチケットの購入はこちら
https://www.ints.co.jp/hayashi-unno-duo2.html