three blind mice プレミアム復刻コレクション TBM名作がアナログ＆SACD Hybrid復刻 その驚きのクオリティを試す

日本ジャズ史の中でも圧倒的な存在感を放つレーベル，スリー・ブラインド・マイス(TBM)の名作群が，「three blind mice プレミアム復刻コレクション」としてオリジナル仕様を忠実に再現したLPとSACD(ハイブリッド)でリイシューされる。すでに第1回目の３タイトルは今年２月にリリースされ，そのクオリティの高さに称賛の声が上がっている。ここでは6月26日にリリースされたばかりの第2回３タイトルを中心に，そのこだわりのポイントについてシリーズを監修するジャッジメントレコード 塙耕記氏に話を聞いた。

インタビュー／文：原田和典

「スリー・ブラインド・マイス（TBM）は世界的に注目されているレーベルです。根本的にミュージシャン・ファーストで，内容もオーソドックスなものから尖ったものまで多種多様。レーベル全体に魅力がありますし，エンジニアの神成芳彦さんの卓越した録音センスで生み出されたパッケージになっています。“好内容と高音質の二刀流，スリー・ブラインド・マイスを聴け！”というのが，今回のシリーズのキャッチコピーです」

こう語るのは，JUDGMENT! RECORDSの塙耕記氏。“今回のシリーズ”とは，氏の監修で，TBMのアルバムを，求め得る最上の形式で再び市場に送り出す「プレミアム復刻コレクション」を示す。その最新リリースは，6月26日に登場する鈴木勲トリオ／カルテット『ブロー・アップ』（73年），中本マリ『マリ・ナカモトⅢ』（75年），土岐英史カルテット『トキ』（75年）の3作品。名匠バーニー・グランドマンがマスタリングを担当，LPとCDの同時発売で市場を賑わす。

『ブロー・アップ／鈴木勲カルテット』

『マリ・ナカモトIII／中本マリ，鈴木勲，渡辺香津美』

『トキ／土岐英史カルテット』

※レーベルは全てTBM/Sony