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ジャズとクラシックを融合し叙情豊かな音世界を構築するフルート奏者 酒井麻生代が,世界的名手,フィリップ・ストレンジのピアニズムと共鳴する 至高のデュオ・アルバム

インタビュー/文:小島良太

ジャズフルート奏者として,国内の最前線で活躍する酒井麻生代は,ジャズとクラシックの融合を試みるなど,積極的に創作活動を行ってきた。今年5月には,美しい音色と卓越した理論で多くの支持を受ける,関西を中心に活躍中のピアニスト,フィリップ・ストレンジとのデュオ・アルバム『Bring the Light』をリリースした。2人の美しいサウンドが存分に堪能できる逸品となっている。

酒井ーーフィリップさんの魅力は,挙げだしたらキリがないのですが,音色,表現力,ハーモニー,アイディア,全てが非常に高度なテクニックによるもので,一音一音が想像力を掻き立てるもので本当に美しく,クリエイティブであり,ユーモアも感じます。フィリップさんのオリジナル曲が大好きで,コード進行やモチーフの発展なども興味深く,多くの刺激をいただいています

フィリップーー酒井さんの演奏は,ダイナミクス,音色,リズム,楽器のコントロールなどがとても音楽的で尊敬しています。私の父がフルートを吹いていたので,フルートのことは良く知っています。だからこそ酒井さんの演奏の素晴らしさがよくわかります。作曲も秀逸で,どの曲もメロディーが美しいです。私達の音楽性はとても近いものを感じます。私は大学院までクラシックを学んでいて,酒井さんもクラシックからジャズの世界に入ったので,その事も影響しているかもしれません

酒井から提案した,4年前のデュオライヴから演奏を重ね,フィリップのプライベートスタジオでの幾多のレコーディング経験も経て,その成果が結実した本作が完成した。

秋のCD発売記念ツアー

9/25(水) 高松 画廊ほのほ
9/26(木) 徳島 COTY
9/27(金) 倉敷 PennyLane
9/28(土昼)  大津 bochi bochi

※本作タイトル曲を聴く

Bring the Light
『Bring the Light』(BTL Records)