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DANCE MACABRE
 松井秀太郎
 衝撃のニューヨーク・セッション,飛翔の時

2023年7月に鮮烈なデビューを果たしたトランペッター,松井秀太郎。彼の最新作『DANSE MACABRE』は,松井の音楽的進化が顕著に現れた意欲作だ。ニューヨークで録音され,小曽根真がプロデュースを担当。松井は,トップクラスのミュージシャンと共に,音楽的冒険に挑み,緻密に構築された楽曲が新たな息吹を得る瞬間を追求する。大胆かつ精緻なサウンドが,聴く者を「死の舞踏」という深遠な世界へと誘う。

インタビュー/文:岡崎正通

2023年7月にデビュー作『STEPS OF THE BLUE』を発表し,期待の新星として大きな反響を巻き起こしたトランペッター,松井秀太郎。10月23日にリリースされるセカンド・アルバム『DANSE MACABRE』は,国立音楽大学からの恩師でもある小曽根真がプロデュースを担当したニューヨーク録音だ。メンバーたちとの音楽的交流を中心に,アルバムについての話を語ってもらった。
まずはニューヨークで録音することになったきっかけから。

以前から,ニューヨークで録音したいね,という話を小曽根さんとはしていたのですが,昨年『STEPS OF THE BLUE』をエイベックス・クラシックスから出して,2作目をどうするか,となったときに,これはもうニューヨークに行くしかないでしょう,となってこんな素晴らしい機会をいただきました。(松井秀太郎 以下同)

メンバーには,ニューヨークで活躍している一流どころがずらりと揃っている。ピアノがガイ・モスコビッチ,ベースがベン・ウルフ,ドラムスはジョナサン・ブレイク,そしてサックスはウォルター・ブランディング。この人選はどうやって決めたのだろうか。

サックスのウォルター・ブランディングはウィントン・マルサリスとずっと一緒にやっている方で,自分がどうしてもということでお願いしました。ウォルターと小曽根さんは今回が初めてですが,他の3人は小曽根さんと元々お知り合いで,一緒に2人で相談していく中でこの人がいいかもね,という感じで声をかけさせていただいて,みなさんぜひやりたい,ということで集まってくださいました。

事前に譜面と音源を送って,レコーディング前のリハーサルで初めて合わせたとのことだが,彼らの反応や準備はどんな感じだったのだろう。

譜面と音源は送っていましたが,自分の曲は奏者に任せている部分がとても多いので,どうなるかはやってみるまでわからないという感じだったんです。ところがびっくりしたのは,みなさんがものすごく譜面を読み込んでくれていて,ここの音は楽譜と音源では違っているけど,どっちにする? というところまで曲が入っている状態でリハーサルに来てくださったんです。

松井秀太郎Concert Hall Live Tour 2025

2025/2/15(土) 金沢・石川県立音楽堂 交流ホール
2025/2/21(金) 佐世保・アルカスSASEBO 中ホール 
2025/2/23(日) 午後:福岡・FFGホール
2025/3/01(土) 午後:札幌・札幌コンサートホール Kitara 小ホール
2025/3/14(金) 赤坂・サントリーホール ブルーローズ 
2025/3/23(日) 午後:横須賀・ヨコスカ・ベイサイド・ポケット
2025/3/28(金) 名古屋・電気文化会館 ザ・コンサートホール
2025/3/30(日) 午後:大阪・住友生命いずみホール

DANSE MACABRE
『DANSE MACABRE』(avex classics)


※松井秀太郎 コンサートホールツアー2024のダイジェストを見る