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【11月21日】ECM Artist in concert TOKYO 日欧の研ぎ澄まされた音が交差するECMの夜

ECM
※左からアンダーシュ・ヤーミーン(b),ヨン・フェルト(ds),松永誠剛(b),ジョバンニ・グイディ(p)

スウェーデン出身のベーシスト,アンダーシュ・ヤーミーンが,ECMレーベル創立55周年を記念したコンサートでの来日が決定。ヤーミーンはボボ・ステンソンやチャールズ・ロイドなどと共演し,ECMに欠かせない存在として活動してきた。今回の公演では,彼の独自の音楽的アプローチが,ベースの松永誠剛,ドラマーのヨン・フェルトとの共演で披露される。ジョバンニ・グイディのピアノソロ公演と併せて,伝統と革新が交差するECMサウンドが観客に新たな音楽体験を提供するだろう。

インタビュー/文:伊藤嘉章

現在のECMを代表するベーシストの一人,スウェーデン出身のアンダーシュ・ヤーミーン(アンデルシュ・ヨルミン)が来日しレーベル創立55周年の記念コンサートで松永誠剛(b),ヨン・フェルト(ds)と共演する。
若くしてボボ・ステンソン(p)トリオに加わりチャールズ・ロイド,ドン・チェリー,トマシュ・スタンコらとも活動しECMからの初リーダー作『Xieyi』(2001)をリリース。以後ECMに不可欠の存在となった彼の音はジャズとクラシックという大きな出自を軸に世界の様々な地の音を俯瞰する大きなスケールを持っている。その彼が日本でのECM55周年を記念するコンサートに招聘され,そのメンバーに選んだのはボボ・ステンソン・トリオのドラマーでもあり全幅の信頼を置くヨン・フェルトと日本のベーシスト松永誠剛だ。
松永はNY,北欧でベースを学び,ティグラン・ハマシアンやビアンカ・ジスモンチなどと世界各国で共演・活動。現在福岡の“古民家SHIKIORI”を拠点としている。ヤーミーンとはベースを学ぶ中で出会い,以来10数年の緊密な交流を通して互いの音世界を深くレスペクトする間柄だ。5年前ヤーミーンから届いたプロジェクトのアイディアがコロナ禍を越えて今回実現するもの。東京”I’m A Show”で行われる公演『ECM Artist in concert TOKYO』は本誌vol.11でご紹介したジョバンニ・グイディのピアノソロを第一部,そしてヤーミーンのトリオを第二部とECMの重要な記念公演に相応しいラインナップで期待は高まる。
どのような音の交歓が生まれるのか,ヤーミーンと松永にお話を伺った

ECMの記念公演で演奏することをうれしく思います。ECMの一員である事を光栄に思いまた,マンフレッド・アイヒャーからの全幅の信頼を感じています。私は何か新しいものが自分に生まれるタイミングで作品を作って来ましたが信頼して待っていてくれるのです。(ヤーミーン)

ECMの諸作は北欧の音楽に根差した作品や室内楽との共演なども含め独自の音楽性が個性的で美しい。

彼とECMは過去50年間にクラシックやヨーロッパの興味深い音楽も全て受け入れ録音してきました。欧州の音楽家たちは著名なアメリカ人音楽家の影にいるのではなく50年間に欧州とアメリカの違いへの理解と誇りを育くみ尊敬を生み出してきました。日本や他の地域の音楽家にも言えると思います。日本の伝統音楽には「間(ま)」というスペースがあります。それは私の音楽と共通するものです。(ヤーミーン)

●ECM Artist in concert TOKYO 公演概要
【日時】2024年11月21日(木)開場 17:00/開演18:00(20:30終演予定)
【料金】6,500円 (税込 別途ドリンク代600円)
【会場】I’M A SHOW(東京都千代田区有楽町2-5-1 有楽町マリオン別館7F)
【出演】
第一部:ジョバンニ・グイディ(p)ピアノソロ
第二部:トリオ アンダーシュ・ヤーミーン(b),松永誠剛(b),ヨン・フェルト(ds)

●チケット
イープラス:https://eplus.jp/ecm2024/
ローソンチケット:https://l-tike.com/ecmartist-concert/
Lコード:72874
ぴあ:https://w.pia.jp/t/ecm-concert2024/
Pコード:272-941
【主催】サンライズプロモーション東京 【企画・制作】SHIKIORI/サンライズプロモーション東京
【協力】 ECM / ユニバーサルミュージック


https://imashow.jp/schedule/991/