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日本を代表する大学ビッグバンドが一堂に会して覇を競う一大イベント 「ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」 35校がしのぎを削った第55回目の優勝校は

青山学院大学 ロイヤルサウンズジャズオーケストラ
※優勝を勝ち取った青山学院大学ロイヤルサウンズジャズオーケストラ

文:岡崎正通

今年で55回を迎えた「ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト」。“ビッグバンドの甲子園”とも言われ,日本を代表する大学ビッグバンドが一堂に会して覇を競うコンテスト。コロナ禍で出場バンドが減少したものの,今年は35校が出場とコロナ前に戻っただけでなく,長崎の鎮西学院大学など初出場校もあり,2日間通して14時間にわたる熱演が繰りひろげられた。回を重ねるごとに学生バンドの音楽的レベルアップは凄いものがあって,まさに現代ビッグバンド・ジャズの最前線を見る思い。どのバンドが上位に来てもおかしくない激戦を制して最優秀賞(1位)に輝いたのは“青山学院大学ロイヤルサウンズジャズオーケストラ”。前々回に続いてのトップで,マイケル・リーグ(スナーキー・パピー)の,など3曲を作編曲家,和仁将平のペンでしっかりと聴かせた。2位は前年の覇者だった“昭和音楽大学Lily Jazz Orchestra”で,これもCory Wong,Mason Victoria,Nikola Bankovという,海外で大きく評価されつつあるコンポーザーたちの楽曲を演奏。こういう曲を完璧な表現で聴かせるあたりには,ネットやSNSで海外と交流する現代の学生バンドのあり様が良く出ているように思う。3位は“同志社大学サード・ハード”。以下4位慶應義塾大学“Light Music Society”,5位“明治大学Big Sounds Society Orchestra”,6位“早稲田大学ハイソサエティ・オーケストラ”,7位“立教大学New Swingin’ Herd”と名門バンドが続く。

2位の昭和音楽大学Lily Jazz Orchestra
※2位の昭和音楽大学Lily Jazz Orchestra

▼第55回 ヤマノ・ビッグバンド・ジャズ・コンテスト オフィシャルサイト
https://www.yamano-music.co.jp/ybbjc/55th/