シンガー，佐藤ひびきのセカンドアルバム「I Love NY」発売記念インストアライブ＠ディスクユニオンJazzTOKYO

10/18にセカンドアルバム「I Love NY」をリリースしたジャズ・シンガー，佐藤ひびきがリリース当日，東京・御茶ノ水のディスクユニオン JazzTOKYOにてインストアライブを行ない，インティメイトなトークと，NYテイストの端正な歌唱で聴衆を圧倒した。
長年の夢だったNYレコーディングを本作で実現させた佐藤ひびきは，その夢の時間を振り返るように＜A Dream is a Wish Your Heart Makes＞をはじめアルバム収録の８曲（全10曲中）を披露，その高い音域までナチュラルに響かせる美しい声質と豊かなスイングは，ちょっと通向きなスタンダードを一層魅力的に写し出し，聴くものをNYの空気感で包み込む。バックは生ではないがNYレコーディングの際の演奏そのもので，レーベルオーナーで今回のレコーディングを担当した塩田哲嗣が，本作のバックの演奏のみを抽出し，この会場に合わせて新たに調整したものを使用。ピーター・マーティン（p），ビセンテ・アーチャー(b)，マーク・ホイットフィールド(ds)という紛れもなくNY第一線のメンバーによるバッキングは，明らかに日本とは異なる本場ならでは空気感を佐藤ひびきの歌唱と相まって印象的に紡ぎ出していた。途中観客にNYで好きな場所を聞かれ，馴染みのステーキハウスとともに，スタジオ，朝日の昇るブルックリンブリッジと答えた彼女，<マンハッタン>を心を込めて歌うその背後に確かにブルックリン橋とマンハッタン島に聳えるビル群の幻影が見えるような素敵なひと時に誘ってくれた。10〜12月にはヴォーカルで名高い名門クラブ「代々木NARU」に出演，今回のNYレコーディングでさらに磨きをかけた日本人離れの歌唱とインティメイトなステージングをアルバムとともにぜひ体験いただきたい。