BOOK REVIEW：「Tokyo Jazz Joints」（フィリップ・アー ニール著，青幻舎 刊）

日本独自の文化であるジャズ喫茶を，北アイルランド出身の写真家フィリップ・アーニールが3年かけて巡り記録した写真集の日本語版。
「店」を意味するスラング「Joint」を冠したこのプロジェクトは，アーニールが日本で暮らす中で魅せられたジャズ喫茶の文化を捉えたもの。岩手「BASIE」，京都の「jazz spot YAMATOYA」，東京の「いーぐる」「直立猿人」など，日本各地の名店を訪れ，その空間に耳を傾ける人々の姿を静かに写し出す。 時代と共に姿を消しつつある市井の文化遺産を記録するため，2015年に友人のジェームス・キャッチポールと共に撮影を開始。2023年にドイツの出版社から刊行され，世界中のジャズファンを魅了した本作は，ジャズとジャズ喫茶への愛が詰まった，かけがえのない記録となっている。

▼詳細は下記ウェブサイトにてご確認ください。
https://www.seigensha.com/books/978-4-86831-005-1/