日本ジャズ音楽協会〈ジャズ大賞〉授賞式が開催される
- 2025年12月16日
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※今年の受賞者と,日本ジャズ音楽協会会長,大島理森氏(中央)
2025年度の(社)日本ジャズ音楽協会によるジャズ大賞が発表となった。本アワードはジャズ文化に大きな貢献を果たしてきた人々の活動を社会的評価につなげて行くもの。対象は音楽家のみならずプロデューサー,ジャズ喫茶やクラブの経営者,評論家,写真家,編集者,プロモーターと幅広く,ジャズが多くの人々により発展して来た文化である事を踏まえている。
今回のジャズ大賞は9名(敬称略)。植松孝夫(ts),大井貴司(vib),小宅珠実(fl),大徳俊幸(p),中山英二(b),原田依幸(p,cl),村田浩(tp),望月英明(b),山崎比呂志(ds)と60年代後半から90年代のシーンを知る方は時代を大きく広げた様々な名盤や名演奏が目に浮かぶだろう。ストレート・アヘッドなジャズからアヴァンギャルド,フュージョン,コンテンポラリーと様々な形で国内外の公演を行い現在も現場で活躍,後進も育成しているレジェンドだ。
会長賞はプロデュースや大手レコード会社経営も経て多くのジャズ本の翻訳家である川嶋文丸。奨励賞はジャズのみならずポップやロックまでシーンを大きく動かす石若駿(ds),功労賞は新宿の飲食店を経営し様々なジャズライヴの場を主催する永谷正嗣。新星賞は高い技術と表現力でシーンを牽引する存在として期待される松井秀太郎(tp)。
授賞式は11月23日に高田馬場コットンクラブにて開催。山崎(ds),大井(p),大徳(p)などが加わった演奏も大いに盛り上がり,レジェンドの交歓で話の花が咲いていた。(伊藤嘉章)