本邦ジャズ文化の担い手たちが一堂に会した日本ジャズ音楽協会授賞式
- 2023年12月20日
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今年の受賞者たち。後列左から照井顯,山本剛,海野雅威,前列左から大友義雄,秋山幸雄,青木和富
ジャズという音楽文化に多大な貢献を果たしてきたミュージシャンと,プロデューサー,ジャズクラブやジャズ喫茶経営者,評論家,写真家,編集者,プロモーターなどの幅広い活動を社会的評価につなげていく為,2017年に発足した(社)日本ジャズ音楽協会によるジャズ大賞のアワードが今年も発表された。協会の正式発足前からスタートした表彰も10回目となり活動が叙勲,表彰へと繋がっている。
2023年度のジャズ大賞は秋山幸雄(b),大友義雄(as),村上寛(ds),山本剛(p)の4氏に。会長賞は評論家の青木和富,奨励賞は海野雅威(p),功労賞はジャズ喫茶「開運橋のジョニー」店主,照井顯へと贈られた。改めてジャズが広いすそ野を持っている事に気づかされる。
授賞式は11/23に高田馬場コットンクラブにて開催。昨年惜しくも逝去された石井一前会長のあとを継ぐ元衆議院議長,大島理森新会長の挨拶より始まり小針俊郎理事長,靑野浩史理事,外山喜雄理事の紹介があり(佐藤修顧問,湯川れい子理事は欠席),乾杯の後Sakina(大内咲楠)のピアノ演奏を挟んで表彰が行われ,また前年度功労賞の横浜野毛のジャズ喫茶「ちぐさ・吉田衛記念館」より藤澤智晴代表理事が挨拶された。
受賞セレモニーの後には今回受賞の秋山(b),海野(p)に2017年度ジャズ大賞受賞の外山喜雄(tp),同じく2022度ジャズ大賞受賞の中村誠一(ts)が加わり,当日欠席となった村上寛に代わりイントロ/コットンクラブの店主の茂串邦明氏がドラムを担当。熱の入った演奏を楽しんだ。(伊藤嘉章)