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Jaz.in Portrait YOSUKE INOUE 井上陽介 武本和大(p)と濱田省吾(ds) とのレギュラー・トリオ初のライブアルバム

井上陽介

“このトリオは自分のアイディアや力をフルで出せる場所。自分に課題を課したり,曲も二人を想定して書くので想像力も掻き立てられる”(井上陽介)

インタビュー/文:伊藤嘉章
写真:高橋慎一

日本を代表するファーストコール・ベーシスト井上陽介は忙しい。塩谷哲,大西順子,渡辺香津美,高木里代子などのユニットや佐藤竹善,JUJU,俳優の山本耕史と古澤巌(vln)のダンディズム・バンケットなど大活躍だ。その中で2018年から活動の中心において来た自己トリオの初のライブアルバム『ワン・ステップ・ビヨンド ライブ・アット・ボディ&ソウル』がリリースされた。

15年間のNYでの活動から2004年に帰国後も自己のユニットで音を追求して来た井上が2018年に選んだメンバーは新進気鋭の武本和大(p)と濱田省吾(ds)。『ニュー・ストーリーズ』(2019)『ネクスト・ステップ』(2021)のアルバムと共に全国を巡る5年間のライブを通して磨き抜かれた音が今回老舗ジャズクラブ「BODY & SOUL」の空気と共に臨場感たっぷりに記録されている。早速お話を伺った。

「ツアーで3人のサウンドが浸透し音楽の楽しさがそこにあるイメージが定着してきたんです。コロナ禍でも活動休止せず5年間ずっと止まらなかった事は大切でした。録音のタイミングは予定より早かったですがいい状態だとやはり早く録った方が良い。このタイミングでのライブはとても良かったと思います」