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【4月27日】大西順子セクステットが贈るオリジナル・ジャズの旋律とスリリングな即興をホールで体感する至高のコンサートを開催

大西順子セクステット

文:小島良太

ジャズへのリスペクトが溢れ出る演奏でシーンを先導し,近年ではラージアンサンブル「THE ORCHESTRA」をプロデュースするなど,ますます活躍の範囲を拡げているジャズ・ピアニストの大西順子。その大西がセクステット編成で4月27日(土)に江戸川区総合文化センターでコンサートを開催。
セクステットでも『Live XI』(2020年)など,意欲的な作品をリリースしており,今回の公演も国内屈指のメンバーが集結しているだけに,是非本誌読者の方々におすすめしたい。江戸川区総合文化センターからは会場の魅力として,「ホールいっぱいに音の響きが広がる空間で,通常の会場とは違った味わいが楽しめます」というメッセージが寄せられた。セクステットの演奏の魅力をダイレクトに感じ取れることだろう。
大西とリズム・セクションを形成するのは井上陽介(b)と吉良創太(ds)。井上は長らく大西と共演を重ね,彼女のサウンドに欠かせない1人だ。分厚いグルーヴと豊かな表現力でバンドの屋台骨をしっかり支える。吉良は鈴木勲(b)やケイ赤城(p)といったレジェンドとの共演を重ね,その実力をキャリア初期から発揮。ジャズのみならず,トラックメーカーのSTUTSのバンドセットにも参加し,フジロックなどの大型フェスに多数出演している。
フロントを飾る3人も素晴らしい面々が揃った。トランペッターの広瀬未来は神戸を拠点に全国各地で縦横無尽に活躍中。パワフルなトランペットはもちろん,作編曲でも高い才能を示している。サックスの吉本章紘はストレートアヘッドなジャズから,フリー・インプロヴィゼーションまで,様々な演奏形態で独自の個性を発揮している多才なプレイヤーだ。トロンボーンの和田充弘は,沖縄で結成したバンド「element of the moment」でのアルバム・リリースや国内外のフェスへの出演,また小野リサや大橋トリオのツアー・サポートなどで活躍中。ブラジル音楽の演奏でも高い評価を得ている。

本公演に向けての大西からのコメントを紹介しよう。
「このセクステットは2018年に結成して以来,メンバー全員が書いたオリジナルを演奏する,をモットーに日本全国で活動を繰り広げ,常にアップデートし続けて,現在まで多くの方に支持して頂いています。バンドのオリジナル総曲は40曲を超えました。各自の新曲をリハーサルする度に私は新鮮な気持ちになります。
もちろん演奏家としても個性あふれるメンバーが集まっているので,譜面の束縛以上にスリリングな即興の掛け合いも魅力です。常にチャレンジングなステージが楽しめる日本でも数少ないバンドだと思います。30代,40代,50代と世代を超えたメンバーがお互いを作曲,アレンジ,即興で刺激し合うステージを,どうぞ皆さまご堪能ください」

大西順子セクステット
●日時 4月27日(土) START 16:00/OPEN 15:15
●会場 新小岩・江戸川区総合文化センター 大ホール
●出演 大西順子(p),井上陽介(b),吉良創太(ds),広瀬未来(tp),吉本章紘(sax),和田充弘(tb)
●チケット 全席指定 S席6,000円/A席4,000円(税込)
※未就学児の入場はご遠慮ください。
※車椅子席・同伴者席は,江戸川区総合文化センター窓口・電話のみの販売です。
●問合せ 江戸川区総合文化センター TEL 03-3652-1106(9:00~21:30)
●主催 江戸川区/江戸川区総合文化センター指定管理者サントリーパブリシティサービスグループ
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(【vol.005】に掲載。本誌記事はモノクロページになります)