JBLとジャズ Part2 JBL Classic Componentsシリーズでロリンズの咆哮に浸る
- 2024年04月16日
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3ウェイブックシェルフスピーカー「L100 Classic MkⅡ」(外側)と「L82 Classic MkⅡ」(内側)及びJBL Classic Componentsシリーズの機器(中央)/Photo by Hisaaki Hijikata
JBLといえばスピーカーをイメージする読者も多いと思うが,かつてSA600プリメインや,SG520プリ,SE400Sパワーといった数々の名アンプ群が存在したことはオーディオファンにはよく知られている。その意匠を受け継ぎ,現代最先端の性能と機能を結集して誕生したインテグレーテッド・アンプ(プリメイン)がSA750WALだ。さらに,SA750WAの姉妹機SA550や,CDプレーヤー(CD350),ネットワークメディアプレーヤー(MP350),レコードプレーヤー(TT350)といったラインナップを揃えた「JBL Classic Componentsシリーズ」により,JBLブランドで統一した音世界を楽しめるようになった。今回はこのシリーズをL Classicシリーズのスピーカーとともに,ソニー・ロリンズなどハードバップ盤をリファレンスに徹底試聴し,その実力を検証する。
文/写真:土方久明
(中略)
まずはスピーカーにL82 Classic MkⅡとアンプにSA550を用いて,CD350 ClassicからCDを再生した。(SA550 Classicを同軸デジタルケーブルで接続)復刻レーベル「RESONANCE RECORDS」が発売した,ソニー・ロリンズが1959年のヨーロッパツアーに残したライブ音源「フリーダム・ウィーバー:1959 ヨーロピアン・ツアー・レコーディング」をディスクトレイに載せる。音が出た瞬間,試聴室の雰囲気が一変した。とにかく音が図太い!ヘンリー・グライムスのベースの存在感が素晴らしく,ロリンズのテナーサックスは中音域の音色が熱く,前へ飛び出してくる。